お役立ち

三王山 穪讃寺

浄土真宗本願寺派のお作法や、お仏壇のお荘厳などについて触れさせて頂きます。
可能な限り、内容を追記していく予定ですが、さらに詳しくは本願寺出版社の『新仏事のイロハ [ 末本弘然 ]』などの書物をご参照いただければと存じます。

合掌がっしょう礼拝らいはい

阿弥陀さまにお参りする時には必ず念珠を身につけます。

合掌 念珠は、房を下にたらし、左手で持ちます。

合掌は、胸の前で両手を合わせ、念珠を両手の人差し指と親指の間にかけ、指先が上体の45度の方向にくるようにします。
その姿勢で「なもあみだぶつ」と声に出してお念仏を称えます。

礼拝は、念珠をかけて合掌した姿勢で上体を前方に45度傾けて、ゆっくりと元の姿勢に戻します。

お焼香

宗派によってお焼香の作法に違いがありますが、浄土真宗本願寺派では「お香はおしいただかずに一回」が正式な作法です。

お焼香 ①焼香台の2~3歩手前で、一揖いちゆう(軽く頭を下げること)します。

②歩み寄って、香盒こうごうの蓋を取り縁にかけます。

③お香を一回つまんで、(額におしいただかずに)そのまま香炉に入れます。

④香盒の蓋をして、合掌礼拝します。

⑤2~3歩後退して一揖します。

お仏壇

浄土真宗のお仏壇のご本尊は阿弥陀さまです。 ご先祖様をお祀りする為のものではありません。

お仏壇 最近は、ご家族のどなたかが亡くなるという悲しみをご縁に初めてお仏壇を購入されるご家庭が多いようですが、本来は一家にひとつ安置されるべきものです。
阿弥陀さまの真実のみ教えに触れるべきは“生きている”私たちです。

みほとけさまの本願のお力によって、浄土に生まれ仏となった亡き人は常に私たちに寄り添ってくださっています。
お仏壇は阿弥陀さまのお浄土を表しています。
お仏壇を通して、浄土に生まれ仏となった方を偲ぶことも大切なことです。

別ページで少し詳しく浄土真宗本願寺派のお仏壇のお荘厳しょうごんについて触れています。

> お仏壇のお荘厳ページへ

仏事いろいろ

最近、当・称讃寺の周囲に新たに住宅地が開発され始めています。
神主さんを呼んでの地鎮祭じちんさいも目にするようになりました。

家を建てる際には、当たり前の様に神式の地鎮祭と棟上むねあげが執り行われています。
仏教徒であっても、このときは当然のように神道の信者になられるようです。
これは、日本ならではの光景で他の国々では考えられないことでしょう。

他にも
結婚式は神社か教会で。
死に関わることはお寺で。
お子様が生まれれば、お宮参りに七五三で神道に。
毎年、暮れる頃にはクリスチャンに。
そして、大晦日には仏教徒に戻って除夜の鐘を聞き、日付が変われば神道の初詣...。

大忙しですね。

しかし、これら
浄土真宗にあります。

流石にお釈迦さまのお誕生日(花まつり)や宗祖・親鸞聖人のお誕生日(降誕会ごうたんえ)を12月25日に変えることはできませんが、仏前での結婚式も、お子様の初参式しょさんしきも、お正月の元旦会がんたんえ修正会しゅじょうえも、全国の真宗寺院で行われています。

宗祖・親鸞聖人のお言葉に「衣食住は念仏の助業じょごうなり」とあります。
家屋は生活の基盤にして一家団欒の場であるとともに「念仏の道場」であることも忘れてはならないということです。
その「念仏の道場」たる家屋の起工式・上棟式・竣工式もまた、み教えにふれ、お念仏申すご縁として頂きたいと存じます。

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